★ラグビーの得点表記について


 第59回大会から得点表記が変更になったので少しまとめておきます。この当時はトライ4点、トライ後のゴール(コンバージョン)2点でしたが、変更になったといってもこの得点ルール自体が変わったわけではなく、あくまでもトライ数、ゴール数の表記のしかたが変わっただけです。以下にそれを解説します。

まず現在の得点表記ですが、第82回大会決勝を例に説明します。
啓光学園
(大阪)
2
1
0
0
12
T
G
PG
DG
2
1
1
0
15
東福岡
(福岡)
2
2
0
0
14
T
G
PG
DG
1
0
0
0
5
2620

これはみなさんも理解しやすいと思います。
例えば、啓光学園は前半トライ2つ、うちゴール1つ成功。後半はトライ、ゴールを2つずつ成功したという意味です。


それでは次に、第59回大会以前を例に挙げます。第56回大会決勝を例に説明します。
目 黒
(東京)
0
2
1
0
15
T
G
PG
DG
0
0
0
0
0
花 園
(京都)
2
1
0
0
14
T
G
PG
DG
0
1
1
0
9
299

 これを見ると変なところがあるのに気づきます。目黒高校の前半を見てみるとトライがないのに、ゴール2つ成功、同様に花園高校の後半もトライがないのに、ゴール1つ成功となっています。これは間違いではありません。第59回大会以前は以下のようにしてトライとゴールを表記していました。

(1) トライが成功し、ゴールを失敗した場合は「T」に1を加える。
(2) トライ、ゴールともに成功した場合は「G」に1を加える(「T」には加えない)。


 簡単に言うと、トライ後のゴールが成功すればGに、ゴールが失敗すればTに1が記録されることになります。つまりGはこれだけでトライ+ゴールを表すことになるのです。したがって目黒高校の前半は、Gに2があるので、トライ2つ、ゴールも2つ成功。目黒高校の後半は、Tが2なので、トライがまず2つ(ただしゴールは2つとも失敗)、その他にさらにGが1なので、トライ+ゴール成功が1つ、すなわち後半は3トライ1ゴールという計算になります。したがって実際のトライ数は「T+G」の数、ゴール数は「G」の数となります。わかりましたでしょうか、ちょっとややこしいですね。ちなみに第56回大会決勝を現在の表記のしかたに改めると次のようになります。

目 黒
(東京)
2
2
1
0
15
T
G
PG
DG
0
0
0
0
0
花 園
(京都)
3
1
0
0
14
T
G
PG
DG
1
1
1
0
9
299

 こちらの方がしっくり来ますね。ラグビーの「大会別全成績」のページには、全大会の決勝スコア(T,G,PG,DG数)を掲載していますが、第59回大会より前の決勝の表記は、以前のややこしい方を使用していますので、注意してください。

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