選抜高校野球大会
希望枠選考結果



 希望枠は、神宮大会枠を得た地区を除く9地区の補欠1位校の中から守備力を重視して1校選ばれます。選出の基準となるデータ比較の方法は、新設された第75回大会のみ異なる選出方法でしたが、第76回大会以降は選出方法が固定化されました。以下にその選考結果を示します。


(1) 第75回大会(平成15年)

第75回大会の希望枠の選出方法は以下の通りです。
 (1) 対象になる試合は、秋季地区大会または都道府県大会の最終試合からさかのぼって5試合
 (2) 各項目はすべて1試合(9イニング換算)の平均値で比較
 (3) 9校から被塁打数の多い3校を除外
 (4) 残った6校のうち与残塁+失点の多い3校を除外
 (5) 残った3校のうち最も失点の少ないチームを選出

▼第75回大会・希望枠データ比較
校 名


被塁打数与残塁+失点失点






旭川実(北海道)374210.22(5)379.00(2)92.19(2)
佐賀東(九州・佐賀)42 2/3408.44(3)367.59(1)132.74(3)
南 部(近畿・和歌山)45397.80(2)459.00(2)163.20(4)
山梨学院大付(関東・山梨)41296.37(1)449.66(4)61.32(1)
今治西(四国・愛媛)45 1/35210.32(6)7013.90(8)265.16(9)
賀 茂(中国・広島)44459.20(4)6813.91(9)224.50(7)
福井商(北信越・福井)445210.64(7)6112.48(6)204.09(6)
日大山形(東北・山形)445711.66(8)6012.27(5)224.50(7)
修 徳(東京)375212.65(9)5513.38(7)163.89(5)
※「イニング」は守備イニング数
※東海地区は神宮大会枠を得たため除外



(2) 第76回大会(平成16年)

第75回大会では、1項目でも悪い項目があると消去法のため落選する場合がありました。例えば山梨学院大付の場合、被塁打数と失点は9校中1位でしたが、与残塁が多かったため落選しました。そこで第76回大会では総合的な守備力を見るために、消去法ではなく、ポイントの加算制に変更となりました。

第76回大会以降の希望枠の選出方法は以下の通りです。
 (1) 対象になる試合は、秋季地区大会または都道府県大会の最終試合からさかのぼって4試合
 (2) 各項目はすべて1試合(9イニング換算)の平均値で比較
 (3) 被塁打数、与四死球、失点、失策の4項目を比較し、それぞれの項目で1位9ポイントから9位1ポイントまでポイントを付け、合計ポイント数の最も多かった1校を選出
 (4) 合計ポイント数が同じ場合は、得失点差の多い方を選出

▼第76回大会・希望枠データ比較
校 名被塁打数与四死球失点失策合計
秋田商(東北・秋田)9.00(8)1.85(8)1.32(9)1.06(7)32
九産大九州(九州・福岡)8.00(9)2.00(7)2.75(7)1.25(6)29
関東一(東京)9.92(5)2.77(5)2.31(8)0.69(9)27
高知商(四国・高知)11.50(3)1.50(9)3.25(6)2.25(1)19
新潟明訓(北信越・新潟)10.91(4)3.27(4)3.55(5)1.36(5)18
智弁和歌山(近畿・和歌山)9.87(6)4.15(2)4.41(1)0.78(8)17
埼玉栄(関東・埼玉)9.53(7)5.03(1)3.97(3)1.59(4)15
駒大苫小牧(北海道)13.65(1)2.61(6)3.77(4)1.74(3)14
鳥取城北(中国・鳥取)13.00(2)3.50(3)4.00(2)1.75(2)9
※( )内はポイント数
※東海地区は神宮大会枠を得たため除外



(3) 第77回大会(平成17年)

今回は、1位の三本松と2位の秋田経法大付の差がわずか1ポイントでした。秋田経法大付の総失策数は4試合で5個でしたが、仮に失策が1つでも少なかったら(4個以下だったら)、逆に秋田経法大付が選出されるというきわどい勝負でした。

▼第77回大会・希望枠データ比較
校 名被塁打数与四死球失点失策合計
三本松(四国・香川)9.82(7)1.91(9)2.45(8)0.82(7)31
秋田経法大付(東北・秋田)7.25(8)2.00(8)2.00(9)1.25(5)30
札幌藻岩(北海道)6.94(9)4.63(4)3.34(7)2.31(1)21
開 星(中国・島根)12.09(3)3.66(6)5.06(2)0.56(9)20
県岐阜商(東海・岐阜)10.03(6)5.91(2)4.11(4)1.03(6)18
立命館宇治(近畿・京都)12.20(2)4.93(3)3.89(5)0.78(8)18
帝 京(東京)13.25(1)4.50(5)3.50(6)1.25(5)17
新潟明訓(北信越・新潟)11.43(4)2.92(7)4.62(3)1.46(3)17
埼玉栄(関東・埼玉)10.85(5)6.09(1)5.29(1)1.59(2)9
※( )内はポイント数
※九州地区は神宮大会枠を得たため除外



(4) 第78回大会(平成18年)

今回は、一般選考で東京から2校が選ばれました。21世紀枠を除いて、同一都道府県からは2校までしかセンバツには出場できない規定があるため、希望枠データの比較は、東京地区を除いた8地区の補欠校の間でポイントの比較(1位8点〜8位1点)が行われました。

▼第78回大会・希望枠データ比較
校 名被塁打数与四死球失点失策合計
一関学院(東北・岩手)7.20(8)3.34(4)1.29(8)0.51(7)27
土浦日大(関東・茨城)8.42(7)4.71(2)1.49(7)0.50(8)24
明 豊(九州・大分)13.98(1)1.69(8)2.89(6)0.72(5)20
済 美(四国・愛媛)12.34(5)2.57(6)3.86(4)1.54(4)19
福井商(北信越・福井)13.63(2)3.09(5)4.37(2)0.51(7)16
宇治山田商(東海・三重)13.38(3)2.19(7)3.89(3)1.95(2)15
平 安(近畿・京都)10.63(6)3.73(3)3.45(5)2.01(1)15
開 星(中国・島根)12.50(4)4.75(1)6.25(1)1.75(3)9
※( )内はポイント数
※北海道地区は神宮大会枠を得たため除外
※東京地区は一般選考で2校選出されたため除外



(5) 第79回大会(平成19年)

希望枠で選出された大垣日大は、センバツ本大会でも快進撃を見せ、希望枠校では過去最高の準優勝という見事な成績でした。

▼第79回大会・希望枠データ比較
校 名被塁打数与四死球失点失策合計
大垣日大(東海・岐阜)6.62(9)3.71(4)1.32(9)0.53(8)30
浦和学院(関東・埼玉)7.09(8)3.27(5)1.64(8)0.55(7)28
北海道栄(北海道)11.00(6)2.75(7)2.25(7)1.50(4)24
桜美林(東京)10.00(7)4.50(1)2.75(6)0.50(9)23
華 陵(中国・山口)12.57(4)2.09(8)3.26(5)1.40(5)22
八戸工大一(東北・青森)12.60(3)4.11(3)3.60(4)1.03(6)16
星 稜(北信越・石川)14.40(1)1.80(9)4.89(2)1.80(2)14
近 江(近畿・滋賀)11.57(5)4.13(2)4.13(3)1.65(3)13
福岡工大城東(九州・福岡)13.27(2)3.20(6)5.72(1)2.75(1)10
※( )内はポイント数
※四国地区は神宮大会枠を得たため除外



(6) 第80回大会(平成20年)

記念大会のため神宮大会枠が2校に増枠され、神宮大会枠を得た東海地区と関東地区を除いた8地区の補欠校の間でポイントの比較(1位8点〜8位1点)が行われました。一関学院が2年ぶりに希望枠で選出されました。同一校の希望枠での複数回選出は初めてです。
第75回大会から設けられた希望枠は、第80回大会が最後となりました。

▼第80回大会・希望枠データ比較
校 名被塁打数与四死球失点失策合計
一関学院(東北・岩手)6.94(8)2.06(7)1.80(8)1.29(4)27
高岡一(北信越・富山)9.77(6)3.09(6)2.06(7)0.77(5)24
沖学園(九州・福岡)8.00(7)4.75(2)2.25(6)0.50(8)23
北 照(北海道)13.37(3)1.26(8)4.04(4)1.51(2)17
鳥取西(中国・鳥取)10.85(5)3.18(5)2.65(5)1.85(1)16
済 美(四国・愛媛)13.07(4)3.41(4)5.40(1)0.57(6)15
奈良大付(近畿・奈良)14.03(1)3.97(3)5.29(3)0.53(7)14
国士舘(東京)13.50(2)5.03(1)5.29(3)1.32(3)9
※( )内はポイント数
※東海地区、関東地区は神宮大会枠を得たため除外

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