昭和16年・第27回全国中等学校優勝野球大会
および
昭和17年 "幻の甲子園大会" 秋田県予選(参加9校)・東北大会
昭和16年の第27回大会は、6月14日から全国のトップをきって鹿児島県予選が始まりましたが、その後戦局が深刻化し、7月中旬に全国大会の中止が決定しました。全国の各予選は、中止あるいは都道府県大会だけでも実施と対応は異なったようです。
当時の朝日新聞によると、奥羽大会秋田県予選(1次予選)は、7月23〜27日に八橋球場で行われる予定で、参加予定校は、秋田中、秋田商、土崎商、大館中、能代工、能代中、能代商、大曲農、秋田師範、横手中、本荘中、角館中、鷹巣農林との記載がありますが、結局大会は中止となりました。奥羽の他県をみると、岩手県大会は中止、青森県では、全国大会中止が決定した後の7月26〜27日に6校が参加して県大会が行われ、青森工が優勝しています。
翌年の昭和17年春の選抜大会は中止。夏の大会は、文部省の主催で全国の予選を勝ち抜いた16校が参加して甲子園球場で行われ、決勝で徳島商が平安中を8x-7で降し優勝しています(東北からは仙台一中が出場)。しかし、この大会は高校野球史に正式の記録は残らず、"幻の甲子園大会"とされています。その後昭和18〜20年の大会は中止、全国大会の再開は昭和21年夏の大会(第28回大会)でした。
以下は、昭和17年に行われた"幻の甲子園大会"の秋田県予選および東北大会の結果です。全国大会の試合結果は、夏の大会の「大会別全成績」のところにあります。
"幻の甲子園大会" 秋田県予選・トーナメント表(昭和17年7月23日〜26日、1日順延)
本荘中───────┐0
┏━━┐1
能代中━━━━━━━┛11│
┏━━┓4
秋田中━━━━━━━┓2 ┃ ┃
┗━━┛8 ┃
秋田商───────┘1 ┃
┗━秋田中
大曲農───────┐2 │
┏━━┐2 │
大館中━━━━━━━┛5 │ │
│ │
角館中────┐1 ┏━━┘1
┏━━┓ ┃
能代商━━━━┛4 ┃20┃
┗━━┛15
鷹巣農林───────┘2
・球場:八橋球場
東北大会・トーナメント表(昭和17年8月7日〜8日)
山形中(山形)────┐3
┏━━┓6
仙台一中(宮城)━━━━┛6 ┃
┗━仙台一中
弘前工(青森)━━━━┓1 │
┗━━┘2
秋田中(秋田)────┘0
・球場:仙台市評定河原東北帝大球場(宮城)
・岩手県、福島県は不参加
▼試合結果
★秋田県予選 (すべて八橋球場)
▽1回戦 (7月24日)
角館中 | 000 100 000 | 1 |
能代商 | 000 002 02x | 4 |
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▽準々決勝 (7月24日)
能代中 | 280 001 0 | 11 |
本荘中 | 000 000 0 | 0 |
※7回コールド ノーヒットノーラン (参考記録、投手:石田裕)
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(7月25日)
秋田商 | 001 000 000 | 1 |
秋田中 | 000 000 101x | 2 |
※9回サヨナラ
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大曲農 | 002 000 000 | 2 |
大館中 | 201 100 01x | 5 |
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能代商 | 034 580 0 | 20 |
鷹巣農林 | 020 000 0 | 2 |
※7回コールド
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▽準決勝 (7月26日)
能代商 | 390 010 110 | 15 |
大館中 | 000 200 000 | 2 |
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能代中 | 000 000 001 | 1 |
秋田中 | 610 000 01x | 8 |
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▽決 勝 (7月27日)
秋田中 | 000 300 100 | 4 |
能代商 | 000 010 000 | 1 |
【秋】瀧田 - 藤原 【能】工藤 - 畠山 |
※秋田中は東北大会へ
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★東北大会
▽準決勝 (8月7日)
仙台一中(宮城) | 000 300 000 03 | 6 |
山形中(山形) | 200 010 000 00 | 3 |
※延長11回
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弘前工(青森) | 000 001 000 | 1 |
秋田中(秋田) | 000 000 000 | 0 |
【弘】竹内 - 齋藤 【秋】瀧田 - 藤原 |
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▽決 勝 (8月8日)
弘前工(青森) | 000 100 100 | 2 |
仙台一中(宮城) | 031 000 02x | 6 |
【弘】竹内 - 齋藤 【仙】小泉 - 鈴木 |
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